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今制作中の話と全然関係ないんですが、
ジャスト1年前くらいに書いた
一人掛け合い用のカオス台本です。
言葉遊び的な物が…やりたかったんです…。
語彙のなさが明らかになっただけですが…。
*→男の子
+→女の子
「くじらはうたう 愛の歌」
* 彼女は、とても、優しい人でした。
+ 彼は、とても、優しい人でした。
* 日が傾く 教室
+ 希望は、校庭の隅で山積みになって錆ついていた
* 長い渡り廊下の端を、夕闇が舐めるように埋めていく
+ コンデンスミルクよりも甘い愛は、リノリウムに垂れ流されてべたついていた
* まるで血のような、空の色
+ 錆ついた希望は、誰も乗らないブランコに合わせて、ぎぃぎぃ鳴った
* ずっと遠くで、子どもの声がする
+ この場所は 酸素の足りない水の中に良く似ていた
* 誰もいない教室では、静寂が教壇で立ちつくしている
+ 知っていますか。
* 吐き気がするほどの平和が、僕らを寝付かせようと瞼の裏側をコロコロ撫でる
+ くじらは、とても頭がよろしいのです。
* 彼女は僕の目を見つめてそう言う
+ くじらは、愛の歌を歌うそうですよ。
* 秒針が音も立てずにくるくる回る
+ 人間には、逆立ちしても歌えませんね。
* なぜ?
+ 人は、愛という言葉を垂れ流しすぎました。
耳に注ぎやすいからと、口から流れるままにしていたら、
ほら、随分薄まってしまいました。
* この世のラブソングをすべて集めたら、原初の愛の濃さになるのでしょうか
+ いいえ、一度ぬるま湯になったものは、もう一度熱湯と冷水には分けられないものですよ
* そうですね
+ 彼は一つ頷いて視線を校庭へ向けた。
そこには履き古るされた尊敬が、泥だらけでまるまっていた。
* もう会うこともないでしょう
+ そうですね。貴方は、遠い大学へ行くようですから
* 時に、クジラの愛の歌は、何処まで届くのでしょう?
+ さあ。声の届く限り、ではないのですか?
* そうですか。
+ 彼は、また頷いて、鞄を肩に掛けて廊下へ向かった。
* それでは、お元気で。また、いつの日か。
+ ええ、また、いつの日か。
* …一つ、お願いをしてよろしいですか
+ ええ、なんでしょう
* 僕の歌う愛の歌が、いつかあなたに届いたら、どうか応えてほしいのです。
+ 人の愛の歌は、そんなに遠くに届くはずがありませんよ
* いいえ、人の愛の歌はどこまででも届きます。
僕の愛の歌は、貴方にだけ、どこまででも届きます。
+ ざれごとですね。私は、薄まった甘酒を飲む趣味はありませんよ
* 構いませんよ 忘れてくれても結構。 ただ、僕の歌が届いた時にだけ、思いだしてください。
+ そうですか。 それでは、そのお願いを聞くとしましょう。
* ええ、ありがとう。
+ 一つ、私も聞いてもよろしいですか
* なんですか
+ この学校の外には、何が広がっていると思いますか
* ……希望、ですね
+ 希望、ですか。
* そこに錆ついているのは、昔の希望です。学校の外には、まだまだ沢山の希望が、広がっていますよ
+ そうですか。
* …最後に、アナタに言いたいことがあります。
+ ええ、私もです。
* 奇遇ですね
+ いえ、体面としては、こう言っておかなければいけませんから
* そうですね
+* 卒業、おめでとう。安西君
若狭さん
******************
それは、彼女にとっては 世界の終り で
彼にとっては 新しい始まり だった
2012/02/28 つぶやき Trackback() Comment(0)
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