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ふと浮かんだ台本未満の思いつきメモメモ、その2。
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あるところに、とてもとても素敵な王国がありました。
国民は女王さまを母と慕い、
女王さまもまた、民衆を子と慈しんでいました。
お城の前の広場には、大きなギロチンがありました。
その刃はそれはそれは鋭く、
一回できれいに首と体を切り離せるすぐれものでした。
この国では、一日の終わりに、三人の人がギロチンにかかります。
別に悪いことをしたからではありません。
全国民の中から平等に、
赤ちゃんも子供も女性も男性も老人も病人も平等に、
くじ引きで選ばれます。
皆、一日の終わりに眠りにつくように、
ギロチンの上に横たわるのです。
女王さまは皆のお母さんです。
お母さんは、一日の終わりに、子供の頬にキスを一つ。
そして、おやすみのあいさつとともに、
ランプを消してやらなければなりません。
ギロチンは、そのランプの代わりでした。
生命の明かりを、女王さまは優しく消してあげるのです。
「おやすみなさい、良い夢を」
女王さまはとても優しく優しく、そう言うと、
ゆっくりギロチンのひもを引きました。
しゃきん、という音が一つ鳴り、
ごとん、という音が一つ鳴り、
水滴のような音がたくさん鳴りました。
三回、それを繰り返したあと、広場はゆっくりと静まりかえります。
皆、かりそめの眠りに就くために、めいめいおうちに帰るのです。
その国では、誰もギロチンにかかることをこわがってなどいませんでした。
むしろ、女王さまにおやすみのあいさつをしてもらえることを楽しみに、
日々を過ごしていました。
女王さまは皆のお母さんです。
だから、子供はみんな優しく眠らせてあげなければいけません。
女王さまは、今日も一日に三人、子供を眠らせてあげます。
明日も三人、あさっても三人。
子供が誰もいなくなるまで、女王さまはそうやって
ひもを引き続けるのです。
「おやすみなさい、良い夢を」
2012/08/02 思いつきメモ Trackback() Comment(0)
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